学校の働き方改革「10の提言と50の具体策」

持続可能な学校をつくるための具体的な提案

具体策

【コラム5】いじめ対策の盲点は「防止」ができていないこと

「いじめ防止対策推進法」の中に教員の懲戒処分を含めるかどうかが議論されています。 『【#しんどい君へ】揺れる「いじめ防止法」…放置した教職員を懲戒すべきなのか』(読売新聞オンライン) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190820-00010002-yomt-s…

【具体策11】夏休みの宿題と作品応募のあり方を見直す

私の住む地域では、小学校の夏休みの宿題は、①ドリル、②作品応募、③日記、④自主学習などが一般的です。提出物として、「生活表」(日々の学習時間や1行日記の記録)やラジオ体操カードなどがあります。 たくさんの宿題を出す背景には、教員側に「1か月以上勉…

【具体策9】子どもの登校時間の適正化を

教職員の勤務開始時刻は8時00分から8時15分くらいに設定されている学校が多いようですが、多くの子どもたちはその前に学校に到着している現状があります。8時前後を子どもたちの登校時間として設定している学校が多いようです。家を出る時間はさらにその前の…

【具体策8】通知表を年1回にする

私が校務の中で、最も負担が大きいと感じるのが「通知表」です。「評価がなくて教えっぱなしならどんなに楽か」と何度思ったか分かりません。 通知表は公簿ではありませんから、出すも出さないも校長の任意です。もっと言えば、通知表に何を書いて何を書かな…

【具体策7】教員免許更新制を見直す

私は今年、教員免許更新をしなければいけません。放送大学を選択し、今まさに講習を受けているところで、ブログの更新が滞っているのはまさにこれが原因です。 多忙な中、時間を見つけ、講義を視聴しているので、当然、批判の気持ちが強く湧き出てくるわけで…

【具体策6】運動会を半日に

運動会を半日にする学校が増えているそうです。 2018.6.5日経新聞『「午前中だけ運動会」広がる 共働き家庭に配慮』 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31369120V00C18A6CC0000/ この記事をまとめると次のようになります。 ・運動会の短縮は保護者負担の…

【具体策5】卒業式にかかる時間を適正化する

3学期に入ると、職員会議で卒業式の起案が始まると思います。特に小学校では、卒業式に過剰な重みづけをしがちで、多忙の根源が潜んでいると感じます。 学校にもよって実態は違うでしょうが、まず私が捉える卒業式の問題点をまとめます。 ・練習時間が長い。…

【具体策3】部活動を「指導時間」と「見守り時間」に分ける

部活動については様々な立場からの意見があり、収拾は不可能にも思えます。 私がこれから提案する内容も全ての人を納得させるものではないでしょう。 ただ、問題を整理することで私なりの解決の方向を考えたので以下に記します。 [教員の勤務の態様を明らか…

【具体策2】現状分析からエビデンスを

「2016年度教員勤務実態調査」で中学校教員の6割が過労死ラインの時間外勤務をしていたことが明らかになっています。 なぜこんなに忙しいのかという理由は「給特法が・・・」「部活動が・・・」「支援が必要な子どもが・・・」「保護者対応が・・・」「教科…

【具体策1】研修に時間の上限を

学校には多くの研修があります。 校内研修、指導主事訪問研修、市町村が行う研修、都道府県が行なう研修、国が行なう研修。 初任者研修、中堅教員研修のように経験年数で指定される年次研修もあります。 勤務校を一定期間離れる内地留学制度もあります。 私…