コラム
「#学校ってなんだろう」という本があるのを知って早速取り寄せた。学校の存在意義について20人の教育関係の専門家がそれぞれの立場から意見を述べている。この企画は実に意義深いと思う。 さて、読み終わって驚いたのは、私と同じ考え方が一つもなかったこ…
3月の休校時に、「だれが子どもを預かるのか」ということばかりが問題として取り上げられて、子どもたちから学習の機会が失われたことがマスコミ上でほとんど問題になりませんでした。「学校に勉強を教える機能はそれほど期待されていない」ということが浮き…
前回は家庭教育力の低下について書きましたが、今回は地域や行政の教育力についてです。 学校に子どもへの教育機能を一極集中させた日本型学校教育は、今回のようなトラブルがあった時に一気に子どもたちの学びを停止させてしまう可能性があります。文部科学…
新型コロナウイルス感染防止対策(以下「コロナ対策」「コロナ問題」)によって、学校の働き方改革の問題は消し飛びました。むしろ、「子どもが学校に来ないのに先生は何をやっているんだ」「授業をしていない先生に給料払うのか」という、いつもながらのバ…
新型コロナウイルス感染症に伴う公立学校の一斉休校は、社会全体に衝撃を与えました。その衝撃の大部分は「子どもを誰が預かるのか」という問題でした。私は共感できる部分がありながらも、かなり斜めの視点からこの問題を分析していました。そして、現在の…
春名風花さんの「いじめる側こそ学校に来ないで」という発言が拡散したのを受け、内田良さんが、「出席停止」制度の問題点を指摘しています。 Yahoo!ニュース『いじめ加害者の出席停止ゼロ件 夏休み明け「学校に行かなくていい」を考え直す』https://news.ya…
「いじめ防止対策推進法」の中に教員の懲戒処分を含めるかどうかが議論されています。 『【#しんどい君へ】揺れる「いじめ防止法」…放置した教職員を懲戒すべきなのか』(読売新聞オンライン) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190820-00010002-yomt-s…
地元の新聞社から取材がありました。「平成を振り返って、学校の多忙はどのように進んだのですか?」私は平成元年に教員になっていますから、まさに多忙化の過程を歩んできました。しかし、どこに多忙の根源があったかというのはなかなか見えないものです。…
これは富山県教職員組合の機関紙に掲載したマンガです。 読まれた方から「職員室で先生方みんなで『そうだよなー』って笑っていました」と感想をいただきました。 「でも、その後の職員会議で、マンガと同じことになっていました」と。 現実の学校はマンガよ…
12月6日、中教審「学校における働き方改革特別部会(第20回)」を傍聴しました。 結論から言えば、私たちの悲願であった給特法の廃止・抜本的な改正は「中長期的な課題」として見送られる結果となりました。痛恨の極みです。答申素案への批判をここに書き連…
12月6日に行われた中教審特別部会で[別紙3]として、「学校における働き方改革の諸施策の方実施による在校時間の縮減の目安」が示されました。 この中の一部は報道でも紹介され、私の手元の2紙では「答申素案では改革の具体策で縮減できる一人当りの年…
2年ほど前から「学校の働き方改革」の風が吹き始めました。 今、それはかつてないほどの強風となって中央から地方に吹いています。 喜ばしい事態ではありますが、現実は全く喜べません。 肝心の学校はほぼ「無風」だからです。 私は2年半前から、学校現場を…